


吉野杉(よしのすぎ)
ひのき
エゾ松
わが国では、北海道に自生する松の一種です。建築資材や他の産業資材として製材された残りの端材を利用して、割箸を作っています。その意味では、吉野杉箸や桧箸と同様に産業資材の有効活用を計っています。また、最近、中華人民共和国にも多く自生している事が解り、中国での生産も始まっています。
白樺(しらかば)
わが国では、長野県を南限とする北日本一帯の山林に自生していた白樺は、次第に各地の開発によって減少し、樹林を形成しているのは、北海道の十勝地区を始め、北海道の山間部一円に自生しています。この為、より豊富な資材を求めて、その主産地は中華人民共和国に移っています。白樺は、樹液が多くそのために、主たる建築資材としては、使用されておりませんが合板用や楽器(ピアノ)の木材部品として利用されています。しかし、その総量は僅かです。多くの原木は、北海道の山間部でも、利用されないまま倒木して朽ちはてている状況です。割箸業界では研究を重ね、この白樺の樹液を煮沸(しゃふつ)する事によって取り去り割箸として利用する事を開発しました。木材としては比較的安価であるために、汎用的な割箸として現在最も多く流通しています。木質としては、ねばり強く、腰も強い特性によって割箸の主要素材として定着しています。

アスペン材
和名を白楊といい、主としてカナダ国に自生する針葉樹です。木の特質としては柔らかで、軽く、木色がとても白いという特徴があります。産業資材としては主に紙パルプ用の木材として利用されており、柔らかで繊維の長いパルプは、薄紙用としてティッシュペーパーや、ナプキン用として日本にも多く輸入されております。アスペンは、カナダのブリテッシュコロンビア州を中心とする広大な地域で森林を形成しており、見渡すかぎりアスペンの森林です。BC州は別名<森と湖の州>として、その景観は広く紹介されています。割箸としてのアスペン材の利用は、昭和末期より始まっていますが、比較的に新しい素材として最近のびている素材であり、特に色の白さが受けている理由です。
竹
竹は、強度があり油を弾くことから、割箸として使いやすく、使用後もご家庭で菜箸として再利用できます。しかし竹の繊維は通水性に勝れた特性があり、外気の湿気を吸い込みカビが発生する事があります。箸の生産の段階では、限界までの乾燥を施して、カビの発生を防いでいます。また竹特有の虫がつきやすく、この寄生虫は雨期に竹に侵入し卵を産み付け、伐採後に孵化(ふか)し、竹を食い荒らす事が判明しており、雨期(日本でいう梅雨)を避けて、伐採する事で対応しています。日本では熊本県南部や鹿児島県北部に広がる広大な竹林により昭和20年頃から竹の割箸が生産が始まり、その後流通量の増大に伴い、その殆どが中華人民共和国での生産に移行していました。竹は木に比べ成長が早く、約4年で成竹になるため、健全な竹林を維持するには常に間伐を行う必要があります。近年また日本の竹林を守るために、この間伐材を使用した竹割箸の製造がすすんでいます。

その他
割箸としては、今まで述べてきました素材の他に、<松>や<赤松>での割箸があります。白樺材が主流の位置を占める以前は、かなり利用されていましたが現在では減少し、鳥取県や岡山県の一部の生産工場が残っています。また、お正月用の祝い箸の素材として<やなぎ>があります。
